ベルガモットの香りみたいな人は元気さと落ち着きの二面性があり上品
ベルガモットの香りは、フレグランスの世界でも重要な香料とされており、シトラス系の香水には、ほとんどベルガモットの香りが使われています。また、紅茶のアールグレイの香りづけとしても、有名です、
そんなベルガモットの香りとは、どのようなものなのでしょうか。
ベルガモットの香りのような人
ベルガモットの香りみたいな人に手紙を書くとしたら、こんなイメージです。
[su_note note_color=”#f2febb” radius=”5″]拝啓
新緑がだんだんと濃さを増してきている季節になりましたが、相変わらずお元気でいることと思います。
「日焼けするから」とあなたは、春のうちからつばの広い帽子をかむって、気温が28度を越えると麦わら帽子を持っていくような人でしたね。年中、肌の色が白くて、上品な佇まいは、そうやってできていたのかもしれませんね。
あなたは、子どもの頃、庭先に出て芝生の上を裸足で歩くのが好きでした。「気持ちいいから」という理由だけで晴れた日には歩いていましたけれど、今でも芝生の上を裸足で歩いたりしているのでしょうか。そんなあなたでも、海辺の砂浜では裸足になるのを嫌がっていましたね。その辺の感覚はよくわからないのですが、柔らかい緑に触れるのと、鉱物が細かく砕けた砂浜とはあなたとの相性が違うのでしょうか。
あなたは、朝方は元気だけど、午後になってからは、だんだんと活動がゆっくりになって落ち着いていく雰囲気が印象的でした。アクティブに動き回るのは、午前中、と決めているような雰囲気の変化です。 どこか元気ではしゃいでいるのが恥ずかしくなったかのような変わりようなので少し心配なのです。あなたは少し他人の目を気にしている節があるかもしれません。
上品に見えるのは、よそ行きのあなたを、どこか崩していないからかもしれません。毎日の日常でも少し緊張しているところがあるのでしょうか。
気温はどんどん上がっていき、季節はもうすぐ夏を迎えます。麦わら帽子では飽き足らず、あなたにとっては日傘が活躍する季節かもしれません。どうかお体に気をつけてリラックスしてください。
横顔が美しいベルガモットのようなあなたへ
敬具[/su_note]
ベルガモットの香りイメージ
- 涼しさがある
- 色白で上品
- 麦わら帽子をかむったお姉さん風の女性
- 23歳から28歳くらいの女性のイメージ
- 横顔が美しい
- 白い家の前の芝生で裸足でたたずんでいるような雰囲気
- 始めは元気な表情だけどだんだんと落ち着いた雰囲気に流れる
- 笑顔も大笑いとクスッと笑う笑顔の中間くらいの感じ
- 紅茶が似合う
- 季節は晴れた初夏のイメージ
- 風はあまり吹いていない
- 他人からどう思われているか多少きにする性格
- 上品に見えるが上品にしているとも言える
なぜベルガモットの香りは元気さと落ち着きの二面性があるのでしょう
ベルガモットの香りは代表的なシトラス系の香りです。レモンほどフレッシュフレッシュしておらず、どちらかというとグリーン感が強い香りです。なんとなく青っぽい印象がありますし、涼しい雰囲気が香りから出ています。
ベルガモットの香りをチェックしていると、匂い立ちはフレッシュ感がある青っぽい印象ですが、時間が経つにつれて、だんだんと柔らかなフローラル(お花のような)のような香りになってきます。
このへんが、ちょっと硬めの香りから始まる元気な印象から、柔らかい落ち着いた雰囲気へと変化するので、その辺の落差が二面性を感じさせるのではないかと分析しています。また、これはアロマテラピー的な観点からですが、鎮静作用とともに心理的には高揚(気分を明るくさせる)という効用があるため、ひとつの香りの相反する性質があることも、イメージを描くにあって影響したのかもしれません。
上品さについては、初夏のイメージやグリーン感という印象から引き出されたイメージではないかと思っています。
紅茶のイメージは、やはりアールグレイのフレーバーにベルガモットが使われていることから、その先入観が差し込んできてしまったようです。
ハーブとしてのベルガモット(たいまつそう)
香料としてのベルガモットとは、普通、ミカン科のベルガモットのことを言いますが、草の名前で「ベルガモット(松明草)」という名のハーブがあります。
ハーブ園に行ったときに、「ベルガモット」というハーブの花壇があったのですが、聞くところによると芳香がベルガモットのようなので、ハーブ名としてはベルガモットという名のほうが一般的になったそうです。和名は「タイマツソウ」と言って、花が咲くと松明(たいまつ)のような花になることから、その名がついたとのこと。私がハーブ園に訪れた時にはまだ花は咲いていなかったので、葉っぱだけが勢いよく花壇を埋め尽くしていました。
「ベルガモットのような香り」ということからも、ベルガモットの香りが広く使われていて、いかに大事な香りかがわかるような気がしました。
ベルガモットの基本的な情報
ベルガモットの一般的な特徴や効能についてもまとめましたので参考にしてください。
ベルガモット(学名:Citrus bergamia)
ミカン科
特徴
イタリア南部のカラブリア地方で世界の総生産量の90%が栽培されています。ミカンよりひとまわり大きな果実がなりますが、果実がなる確率は低く、栽培は容易ではないようです。12月上旬から3月下旬の完熟前の果実が良い精油が採れるとされています。また、収穫の始めと終わりでは香りの成分がだいぶ違うので、精油の品質を一定に保つために、収穫時期の異なる精油をブレンドし、成分を均一化した上で市場に出すようにしているそうです。
ベルガモットの起源は、ビターオレンジとライムの交配種であるとか、サワーオレンジの突然変異によるものだとか諸説があります。ちなみに、ベルガモットという名前は最初に栽培が始まったバルセロナ北部のベルガ市に由来しています。
なお、光毒性があるフロクマリン類のベルガモテンが微量(0.1〜0.3%程度)に含まれています。日光に当たると色素沈着を引き起こすベルロック皮膚炎などになる可能性がありますが、日本ではあまり症例がありません。香水類に使用する香料は、このベルガモテンを除去したフロクマリンフリーの精油が使われるのが一般的になってきているからだと考えられます。
香りに含まれる成分
果皮の冷圧搾法(熱を加えずに圧力をかけて精油を絞り出す方法)により採取されます。
- 酢酸リナリル(30%〜40%)
- リモネン(30%〜40%含まれていて主成分。ただし匂いはほとんどない)
- ベルガモテン(0.11%〜0.32%)
- リナロール(10%:軽くフレッシュで弱いシトラス調の香り)
- αーピネン
作用
- 鎮静作用
- 抗炎症作用
- 抗菌作用
心理的作用
- 元気づける
- 調和させる
- 気分を明るくさせる
- 抗うつに効く
まとめ
ベルガモットの香りはいかがでしたでしょうか。
ベルガモットは香水には欠かせない香りで8割近い香水の香料として使われているというデータもあるくらいです。
日本では気候的に育てるのが難しい樹木のようなので、果実を見ることは一般的にはないかもしれませんが、それだけ香りの世界ではメジャーなのですね。
最初に香るのがフレッシュグリーンな柑橘系の香りでだんだんと柔らかなフローラル調になってくるのもベルガモットの香りの特徴です。柑橘系によく見られる涼しい印象の香りも、万人受けする要素のひとつかもしれません。