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ミモザの香りが孤独感をやわらげて元気を与えてくれるわけ

  
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ミモザの香りが孤独感をやわらげて元気を与えてくれるわけ

春先になるとお花屋さんにも黄色いふさふさの花をつけるミモザ(フサアカシア)が出回ります。

お花自体は見栄えがよいので、知っている人も多いと思いますが、その香りというと、それほど知られているわけではありません。

金木犀のように香りがどこまでも漂うというわけではありませんが、パウダリーで柔らく暖かな印象で多くの人に好まれる香りだと思います。

さて、ミモザの香りは石鹸のようだといういう人もいますが、よくよくチェックすると、そうした表面的な感覚だけではなく、香りを深く観察してみると、感情面にも大きく影響を与えるようです。

ミモザの香りは、なぜ元気を与えてくれるのか

香りをひとことで表すと「春のひだまり」

人を元気にするというと、レモンのようなシトラス系のフレッシュなものを思い浮かべます。
スカッと爽やかで、ライトな香りは、落ち込んだ気持ちを無理やり引き上げるような鮮烈さがあります。

対して、ミモザには、そうした鮮烈な印象はなく、ふんわりとした主張性のない香りです。

こうした主張性のなさが、肌触りの良さを醸し出すのです。

春のひだまり、というのは、まだ冬の寒さが残る春に、太陽の恵みをいちばん感じやすい時です。

そして、その太陽がしばらく温めた地面というのは、周囲の空気も温まっていて、空気の肌触りも優しく感じます。

そのひだまりに身を置いたときに感じる、何かに優しく抱かれているような、そんな感じにさせられるでしょう。

ひとりぼっちで寂しく、誰にも助けを求めることができないようなつらさを感じているようなとき

「自分の周囲の人たちは、みんな楽しく幸せに暮らしているのに、どうして自分だけ、こんなに惨めなのだろう…」

…そんなふうに感じたことのある人もいるかもしれません。

特に家庭の問題は他の誰かに相談することを難しいと感じる人も多く、孤独に陥りがちです。

例えば、こんなことがありました。

結婚した夫婦が、だんだんとコミュニケーションを取らなくなっていき、ほとんど口を聞かなくなってしまいました。

夫婦ふたりで暮らしているので、見た目上は一人ではないのですが、話もせずに一緒に生活するというその状況は、一人で暮らしている以上に孤独を感じるというのです。

もともと好きな人と結婚はしたのだけれど、会話もなく一緒に暮らすって、本当に孤独なのよ・・・
そのようにつぶやいていたことが印象的でした。

結局、その夫婦は離婚してしまったのですが、離婚後の彼女は、本当に自由に生きていて、やりたいことをやり、行きたいところに行く、会いたい人に会いに行く、という生活をしていて、深刻な孤独からは解放されたようです。

そうなってからようやく「あの時は孤独だった」とアウトプットできるようになったのです。

でも、本当に孤独を感じている最中に、誰にも相談できない、でも、この孤独感をなんとかしたい、というときにはどのようにしたら良いのでしょうか。

家庭内での孤独感を解消する方法

孤独は、「孤立」が引き金になることがあります。孤立というのは、他者とのつながりがなく、支援を受けることができず、誰かと連帯していない状態です。

当然、孤立した状況からは、孤独を感じやすくなるわけです。

他人が目の前にいるにもかかわらず、連帯していない、つながりがない、という状況のほうが、強く孤立を感じ、孤独感に襲われるようです。

孤立した状態から離れて、孤独感を和らげるためには、逆に、他人が目の前にいないところに出るのが最初のステップになります。

周囲からすれば、ひとりでいるわけですから、より孤立しているように見えるのですが、「他者と一緒にいるほうが、より一層孤独」なのであれば、一時的にも、他者がいない環境に身を置くということです。

家庭内で孤独を感じているのであれば、一度、外に出てみる。

それが、晴れた日であれば、日当たりの良い静かなところ。
家の中よりも圧倒的に光が降り注いでいる場所です。

そこが「ひだまり

特に、春のひだまりは、日陰と日向との温度差を感じやすく、ひだまりは、何か特別な空間ではないかとすら思えます。

そのひだまりには、誰もいないけれど、ただ、柔らかな光だけがそこにある。

そのひだまりは暖かく、どうやら、この温もりは太陽が作ってくれたものだということも認識できます。

自分の心が冷え切った身体に、次第に太陽の温かみがわずかに浸透してきます。

そうした、ほのかで、静かな温もりを感じることができるのがひだまりなのです。

もちろん、ひだまりに身体を寄せたからと言って、自分の孤独や寂しさ、不安感といった状況が変わるわけではありません。

自分は自分のままです。

でも、自分の身体にじんわりと染み込んでいく温もりに、少しの間、緊張感がほぐれていくのも感じるはずです。

自分自身の状況は変わらないのに、自然の作り出す「ひだまり」が作った温度が自分の心を少しだけ和らげていく。

そのようなささやかなパワーがあります。

そのひだまりの優しさが、ミモザの香りにもあるのです。

ミモザは春先に咲いて、ひだまりを振りまく

ミモザが咲くのは春先です。
黄色いボンボンのようなふさふさしたお花が一斉に咲きます。

日本で言う、桜のような感じです。

自然の計らいはなかなかのもので、そうしたミモザに、ひだまりのないところにも、香りでひだまりをクリエイトする役目を与えたようです。

冬の寒さにじっと耐えてきた動植物は、春の暖かさで目を覚まします。
これから何かが始まる、スタートするというエネルギーに満ち溢れていく時期です。

でも、そうした中でも、周囲のワクワクした雰囲気に同調できない人々も少なからずいるでしょう。

まわりはワクワクしているのに、自分はまったく反対の気分のまま。
冬のような気持ちのまま変化が訪れないことに失望すらしてしてしまう。

しかし、ミモザの香りは、そのような人々に対して、優しく語りかけるのです。

「あなたは、ひとりでも生きていける。でも、そう感じたときには、もう一人ではないこともわかっている」
と。

太陽の光は暖かく、明るい場所を多くつくります。

そして、
その温かさと明るさが身体の浸透してきたときに、ほんの少し充電されたことを感じるのです。

ミモザの香りは、そうした作用を香りで語りかけます。
嗅覚で感じるひだまりなのです。

ミモザの香りのまとめ

ミモザは春先に咲く、フサアカシアのお花の香りです。
石鹸のような香りと表現されることもありますが、柔らかく暖かで穏やかな印象です。

その香りは、春のひだまりを思い起こさせるような包容力があります。

孤立して孤独感を感じているとき、ひだまりに身体を浸すような雰囲気を香りから感じることもできますし、実際に、そのひだまりのような香りが孤独感を和らげてくれます。

特に家庭内で孤独感を感じているような人にはおすすめな香りです。

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