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バイオレットリーフ(ニオイスミレの葉)は自然な心の状態に戻す香り

    
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バイオレットリーフ(ニオイスミレの葉)は自然な心の状態に戻す香り

すみれというと春の花で、可憐な紫色の花をつけた野草というイメージがあると思います。
スミレという響きも美しいですが、そのきれいなパープルは、「すみれ色」と代表的な紫色の象徴でもあります。

自生しているスミレは60種類くらいと言われ、そのうち、ニオイスミレからは、花と葉っぱから香料が採れます。

今回は、そのニオイスミレの葉っぱの香りであるバイオレットリーフの香りについて書きます。

バイオレットリーフの香りの特徴

香りの特徴は、葉っぱをすりつぶしたような草っぽいグリーンで濃厚な香りです。

葉っぱなら、どの植物でも同じようにグリーンな香りがしそうな気がしますが、バイオレットリーフは、苦味のあるグリーンではなく、濃厚でもにごりのない清々しさがある印象があります。

さて、そんなバイオレットリーフの香りをどのように表現したらよいか妖精に聞いてみましょう。

すみれの花の香りと葉っぱの香りではどのような違いがあるの?

すみれの花は、昔からヨーロッパでフレグランスの香料して栽培されてきました。
日本の道端で咲いているスミレの花は、ほとんど匂いはありませんが、ニオイスミレの花は、その名の通り、強い芳香があります。

花の香りは、一般的にはクールでパウダリー、つまり涼しげな粉っぽい印象を持つ香りと言われますが、バイオレット調という香調があるくらいに代表的なフラワーノートになっています。
花の香りの中心的な芳香成分がイオノンで、これでスミレを連想させる香りが再現できるために、天然香料はほとんど出回っておらず、お店で売られている香水に使われているものは、このイオノンを使った合成香料です。

対して、ニオイスミレの葉から採取されるバイオレットリーフの香りは、濃厚なグリーン調で、いわゆる葉っぱをすりつぶしたような香りですが、だからと言って、生々しさはあまりなく、厚みのある草の香りが長く続く、そんな香りです。

バイオレットリーフの香りを嗅ぐことでどんないいことがあるの?

バイオレットリーフは、香りの分類ではグリーンノートと言われるものです。

それは、文字通りグリーンを感じさせるものですが、グリーンと聞いて思い浮かぶのは、緑、つまり植物そのもののではないでしょうか。

緑を連想させるということは、自然に立ち返るということです。

このグリーンノートが世に出てきたのは、第二次世界大戦後すぐの1947年ごろです。

戦争で疲弊し、多くの都市も爆撃で焼け野原になっている中、自然を感じさせるグリーンノートは、時代に求められて出てきたものとも言えます。

そのようなわけで、グリーンノートには自然回帰の意味合いがあります。荒れ果てた環境の中で、植物の持つ生命の息吹や疲れた心を癒す木々の緑が、人々に束の間の安らぎを与え、今日を生きていくパワーを注いでいたと思います。

グリーンの香りは、傷ついた気持ちをニュートラルな状態に戻し、人工的ではない自然な状態にもっていく作用があります。

気持ちをより高める、というよりも、マイナスの感情をゼロに戻していくような香りです。

単純にゼロになるだけだとあんまりご利益がない香りみたい

いや、そんなことはありません。
ご利益というより、マイナスの感情がゼロになるのだから、十分に大きな影響があると思います。

バイレットリーフのようなグリーン調の香りを嗅ぐことで、気持ちがリセットされるのです。

ゼロポイントに戻ることによって、これからプラスの方向に気分を持っていくことができます。

まずはリセットしてゼロに戻すこと。ここからすべてが始まります。

砂漠で喉がカラカラなのに、高級フレンチを出されても、いきなり気分がアゲアゲにはならないと思います。

ところが、冷たい水が用意されていたら、それは、本当に「生き返った気持ち」になり、そこでようやくゼロポイントに戻るのではないでしょうか。
まずは命が助かったということで、安心し、余裕が出てくると思います。

そうしてゼロに戻った状態から出ないと、高級フレンチは楽しめないのです。

香りについても、カラカラに乾ききった心には、エレガントなローズの香りよりも、ナチュラルなグリーンの香りに安心を覚えるはずです。
「自然な状態=ゼロ」になったところで、ようやくエレガントさやスタイリッシュな香りを楽しめるようになります。

グリーンな香りって地味なものだと思っていたけれど、人類にとって意外と重要なものかも

緑の葉っぱというのは、花や果物よりも多いのです。野草や樹木の葉っぱもみんな緑。

自然のあるところには、緑に覆われているのです。
太古の昔から人間は緑に囲まれて生活してきたわけだから、緑があると落ち着くのです。

人間のDNAにはそうした緑と共鳴するプログラムが刻まれている。そうして代々、受け継がれてきているのです。

グリーン調の香りが大切なことはわかった。で、バイレットリーフのグリーンの香りってどう表現するの?

グリーンノートと言っても、グラデーションがあるから、お花の香りに近いフローラルグリーンから、ペパーミントのようなハッカのようなハーバルなグリーンもあります。

バイレットリーフは典型的なグリーンノートですが、濃厚なグリーンで同じ香りが何層も重なっているような厚みがあります。

私のなかでは、まだ夜明け前の暗い時間帯に、朝露に濡れた厚ぼったい草から低い高度で漂ってくる香り。

そんなふうにイメージしています。

香りと感情

濃厚なバイオレットリーフの香りが得意とする感情は?

人工的に大きく歪められてきた気持ちがリセットして自然な状態にもっていってくれるのがグリーン調の香りでした。

それは、マイナスからゼロにもっていき、安心をもたらすものです。

バイオレットリーフは濃厚な緑の香り。ゼロリセットする中でも、深い落ち着きや陰陽バランスをとることに長けています。

深い悲しみや、不安な気持ちに襲われた時には、濃厚なグリーンがゆっくりと気持ちをゼロポイントにもっていってくれると思います。

ただ、底を突き抜けてしまうような不安や悲しみが深い場合には、じっくりと濃厚なグリーンが浸透していくまで時間がかかるでしょう。

香りに触れてすぐにゼロに戻るわけではありませんが、幼い頃に自然に親しんだ特別な思い出がある場合には、その記憶と結びついて、すぐにリセットされることもあります。

まとめ:バイオレットリーフの香り

バイオレットリーフはニオイスミレの葉っぱ。葉っぱをすりつぶしたようなグリーン調の香りがします。

グリーン調(香りの種類でグリーンノート)は、第二次世界大戦後に流行り出した香調で、自然回帰を思わせるもの。

戦争で荒れ果てた都市の疲れ切った人々の心に癒しや安心を与えたとされています。

そして、バイオレットリーフはグリーンノートの中でも濃厚で奥深い緑の香り。
気持ちをリセットして不安や悲しみを緩和する効果が期待できます。

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