不思議な香りを創る工房 ー 空想調香店 ー

人間国宝の作品は他と何が違うのか

 

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「自分らしく生きるには」ということに興味が湧き、それを表現する手段として香りのデザインを学びました。これからは「すべての人が自分らしく生きられる社会」を夢見て、自分らしさを発信する方の手助けができればと思っています。

ここにひとつの花かごがあります。

見たところ、普通の竹で編んだかごですが、
これを展示会で見たときに、
気になって1時間くらいその場で見入ってしまいました。

作品名には「清明」とあります。

二十四節気の清明(せいめい)であれば、
ちょうど4月上旬の頃の季節を言います。

その頃の清々しく明るい季節を作品に込められたのでしょうか。

 

本物をじっと観察して得たイメージを表現

私は美術館にはまあまあ行くほうですが、
あまり芸術の鑑賞方法などはよくわかっていません。

ただ、印刷物やテレビなどで見るよりも、
本物を観るということで、何か迫力というか、
作者の思いに触れるというか、
そのような感覚を得たくて見に行くという感じなのです。

ですから、
目の前にある花かごの工芸的な凄さというのは、
よくわからなかったのですが、どうにも気になったのです。

 

この作品が自分の部屋にあったら、
清々しい雰囲気が加わるのではないか、
いつもは雑然としている部屋を
きれいにしておくきっかけになるのではないか…
そんなふうに想像しました。
他にも20数点の作品がありましたが、
清明という花かごが、いちばん清々しさを
表現しているように思えました。

主催者の方に相談したところ、
作家さんの善意により普段使いできる作品を多く作成したとのこと。

いつもは、博物館などに所蔵されるような
重厚な作品が多いようなのです。

結局、一晩考えて、購入することにしました。

かなり高い買い物でしたので、
すぐに用意できるような金額ではなかったのですが、
多少無理すれば、なんとか手に入りそう、というお値段でした。
(車を買うよりは安いと思いますが…)

実はこれ、人間国宝の勝城蒼鳳さんの作品です。

 

しっかりとイメージしたものは形にできる

勝城蒼鳳さんは、
草紅葉や苔志水など、自然をモチーフにした作品が多く、
実際に自然を観察して、「これは!」というものはスケッチに残して
作品に活かすそうです。

私が興味を持ったのは、
作品そのものの雰囲気というのもありますが、
明確な形のない「自然」や「季節」という事柄を
どのように竹工芸で表すのか、ということでした。

逆に考えると、
自然や季節のうつろいを竹などの素材で表現できる、
ということです。

 

自然や季節といった一見、形にするのが難しそうなものでも、
よく観察していれば、何かしら、自分の中で形作られるものがある
ということなのだと思います。

 

そのように、自分の中でイメージがしっかりと出来上がったものは、
どのような素材であっても、表現することが可能だということは
かなりの発見でしたし、クリエイティブを志望するものとしては、
希望でもありました。

本物をよく見ておかないと、
本物は作れない、ということにも通じると思います。

 

でも、本当に自分がイメージしたものを忠実に作品で表現しようと思うと、
細かいところまで妥協できなくなります。

勝城蒼鳳さんは、
竹を育てるところから始めるそうなので、
作品を作るのに1年以上もかけることがあるのだとか。

 

イメージを形をするのには、
竹を育てるところまでさかのぼってやらないと、
納得できるものが完成しない、ということなのでしょうか。

神は細部に宿ると言います。

「竹から育てるなんて、そこまでやるのか」という
頭の中のイメージをそのまま表現することの難しさを感じました。

と同時に、
「竹から育てればイメージしたものを精密に表現できる」
という希望も感じました。

自分の中に形作られたイメージに、
いかに近づけていけるか。

これは、仕事でもなんでも、アウトプットする上では
常に考えておかなければならない意識だと思いました。

 

清らかで明るくすがすがしい季節:清明(せいめい)

 

清明(せいめい)

 

清明(せいめい)とは、
二十四節気のひとつで、春分から数えて15日目で、
だいたい4月5日前後となります。(2017年は4月4日)

清浄明潔(しょうじょうめいけつ)を略して清明としています。

清らかで明るく清々しい春の頃を言います。
文字からして清々しい雰囲気が伝わってきますね。

野花が次々と咲いて、景色に明るい色がついてくる季節です。

 

人間にも、長い冬から目を覚まし、
ふと心持ちが軽やかになる時があります。

寒い冬の間には停滞していた事柄が、
一気に芽吹いて行く、そんな感じです。

こうした兆候に気づいたら、
その時期を逃さずに、ぐんぐん成長していきたいものです。

 

まとめ

人間国宝の作品は、本物をじっくり観察して
自分の中に形作られたイメージを細部まで忠実に表現しています。

それだけに、作品から伝わってくるオーラというか、
雰囲気が違ってくるのだと思います。

ちなみに、作品を作るのが上手いだけでは人間国宝の認定はされないそうです。

実際に、勝城蒼鳳さんよりも、竹工芸が上手な人はたくさんいるとのこと。

作品を作るのが上手いだけでなく人間性も兼ね備えていないと
人間国宝に指定されるのは難しいようです。

人間性ってどうにも定義しづらいものですが、
日々、成長するのをやめないということを
続けて行くしかないようですね。

 

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